外食産業の裏側

外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

新店立ち上げを断片的に

ある時、僕は新店の立ち上げメンバーだった頃があった。

オープンの一ヶ月くらい前から召集されて、その一ヶ月の間で約10キロ体重が落ちた。

それまで途中参加で新店に行ったり、同期や先輩から注意を受けていたので、

メンバーの中では上手くやった方だと思う。

新店がはじめての後輩なんかは、汚れたコックシューズをそのまま履いてきて、怒鳴られてその場で手洗いさせられたりもしていた。

本部の新店立ち上げ社員は本当にスパルタだった。

スパルタという意味が心底わかるくらいスパルタだった。

プレオープンの初日、オープンが朝10時オープンで前日6時まで僕は準備していた。

プレオープン日は早番メンバーは8時集合、遅番メンバーの僕は結局、駐車場の車で仮眠して、10時ちょい前に店に行った。

顔には表情はなかった。

ひっきりなしに客はきた。

下げた皿などが下げ台に置けず床に直に置いた。

準備も大変だったけどオープンしてからも半端なかった。

15時間くらいキッチンから一歩も出れなかった。

無茶苦茶だった。

トイレも一度も行かなかった。

というより、動きまくってるから汗で体内の水分が出て、行く必要がなかったのだ。

夜中に新店立ち上げ社員は僕らにこう言った。

「お前ら、何時間働こうが8時間だからな!」

この新店立ち上げ社員も元は店長で、その下で働いていた社員もいて、その人が言うには、

朝9時から夜中0時でいつもスケジュールを引かれていたそうだ。

もちろん、間に4時間とかの中抜けをつくって、勤務時間は基本的に8時間ということにされたそうだ。

中抜け4時間は本当に4時間中抜けではなく、当然、その間に配送やったり発注やったり、普通に営業やったりするわけで。。。

でも、その話を聴いた時、中抜け4時間は別にどうでもよくて、

一番問題なのが夜中0時に仕事を終えて次の勤務が朝の9時なので、間が9時間しかないことだ。

9時間あれば十分だと思うかもしれないけど、当然、夜中0時きっちりに帰れる日のほうが少ないし、

そういう店長の場合はモーニングに一人で営業できないような新人を普通に朝6時から一人で入れたりするから、

日によっては朝6時くらいからこなくてはいけなかったりするわけで。。。

文句を言おうものなら、お決まりの台詞

「お前がきちんと教えねえねえから一人でやらせられねーんだろうが!」

「お前、本気で店を運営する気があるのか?自分の金で経営してたらそんなこと言えるのか!」などなど

だから、勤務と勤務の間が9時間ではなくて、大体6~8時間くらいしかないと思われる。

それが週2回くらいなら大丈夫かもしれないけど。。。

とか思ってしまう自分も自分であるけど。。。

そういう感じで親店で働いていると夕方くらいにエリアマネージャーが登場して、

いつのまにか営業に参加して邪魔をしたりする。

俺たちもいつもなら気を使いながら営業もできるけど、もう、関係ない状態で無茶苦茶である。

でも、鶴の一声で、「順番に休憩、取らせろ!」と言い出して、15時間ぶりにキッチンから控え室に行けた訳で、

そしたら、エリアマネージャーとか親店立ち上げ人やらバイトやらであふれてて座る席もない。

それをみて、エリアマネージャーが嬉しそうに立ち上がって「ここに座れ」と自分の席を譲ろうとする。

「いや、大丈夫です。」というと、ちょっと怖い顔をしてエリアマネージャー、「二度言わせるな」と語気を強める。

恐縮した振りをして座る僕。

そのやり取りを嬉しそうに見る親店立ち上げ社員。

とりあえず、新店立ち上げを断片的に。。。

また、機会があれば、また、断片的に語ろうかと思います