外食産業を目指す人が考えなければならない点
最近、某うどんチェーンで店舗の長である店長をバイトにしていくという記事を読んだ。
ファストフードや地方のファミレス店舗でもアルバイト店長は珍しくないし、
ファッションビルに入ってるような服飾関係のお店の店長もアルバイト店長で
あることも珍しくない。というより、そうしないと利益を出せないのである。
多くの外食企業では社員はほとんどが店長止まりがせいぜいで、その上のエリアマネージャーとかスーパーバイザーみたいになる人は店舗で実績をあげられた
本当に数少ない人たちなのだ。
しかも、このご時世なので以前のような右肩上がりの店舗拡大は少なくなり、エリアマネージャーとかの数も減らして、降格人事で店長に降格させられる人も珍しくない。
新卒や転職で外食産業を目指して、現場で実績をあげて本部で働きたいと思う人もいるが、それも考え方としてかなり無理があると思う。
外食産業って何をする会社なのだろうか?
”店でバイトを使って料理を出して利益を稼ぐ会社である。”
それなのに”メニュー開発がしたいとか人事でとか総務”でとか、
入る前の段階でそんなことを声高らかに面接にいう奴が店舗勤務に耐えられると思ってくれるだろうか?
メニュー開発をしたいなら外食社員ではなく、料理アドバイザーとか料理研究家とかを目指すべきだ。
総務とか人事とか目指すならそれ相応の資格の勉強をして資格をとり、外食でなく企業向けに総務とか人事のアウトソーシングをやっている会社で働くべきでは?
ちょっと話が脱線してしまったが、
結局、外食産業のおかしなところというか問題点として
”バイトに店長を任せている一方でほとんどの社員が店長止まり”という現実だ。
もっと、簡単にいうと
”外食ではバイトも社員ももはや仕事内容に差がない”という現実を受け止めるべきだ。
利益を出すために正社員の割合を減らしてバイトの割合を増やし、店舗ではバイトをバイトで管理させ、その店舗を複数店舗正社員に管理させるという構図だ。
実際にそうしているところもあるし、出来ている場合もあるかもしれない。
ただ、営業時間が24時間であったり、首都圏のロードサイドの店と駅前の店では当然、バイトの集まりも変わってくるし、地方と都会でも違うだろう。
アルバイトの中には自分はアルバイトで正社員とは違うという意識で働いている人も多い。
一方でアルバイトも正社員も給料をもらっているんだから同じ土俵で働いているという意識の人も多い。
実際の店舗ではそういう意識の差でいざこざがすぐに起こるようなことも珍しくない。
まぁ、何をいいたいかっていうと益々、外食産業の社員は過酷になっていくということを言いたい。
楽になっていくことはないと思う。
体力とスピードを常に求め続けられていくと思う。
そして、ダメなら辞めていく意外ないということだ。
あ、そうそう、少し前にある大手の外食企業が退職金制度で401Kにからめてテレビに出てたことがあるけど、
その時の番組のコメンテーターのコメントが忘れられない。
「実際はこの会社も定年退職した人がほとんどいないので、従来の退職金制度の恩恵に預かっている人はほとんどいないということですが。。。」
一部上場している外食企業で100人以上定年で退職した人を出した会社ってあるんだろうか?
10人以上だったらいるんだろうか?さすがに10人程度はいるよね
でも、すごいよな
年間100人とか300人とか新卒とって、創業30年以上で定年退職者が100人もいないなんて。。。
そんな会社がうちの社風はどうとかなんて言ってるんだから凄いと思う。