外食産業の裏側

外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

学生は外食でバイトするべきである その4

・父親が蒸発して、母親が夜の商売で生計を立て、兄貴と二人でバイトで月30万近く稼いで、家に金を入れている工業高校の2年生。

工場地帯にある店で、父方が在日コリアンで、飯とか連れて行ったときに、色々と複雑な家庭環境を聞いたりして、高校生なのに自分より何倍も逞しくて、いつも笑顔だったのが印象的だった。

この店ではこの高校生以外にも在日系の従業員が何人もいて、韓国居酒屋に連れて行ってもらって、ピリカラのチヂミとか豚の三枚肉の焼肉とか食べた思い出があります。新興住宅地で育った僕がほとんど知らないようなその地域の人権とか差別問題とかに絡んだ話もしてくれました

僕が考えている以上に根深い問題なんだと思ったし、今、思い返すと在日系の従業員とそうじゃない従業員との間には距離感があったかもしれないし、会話の端々に微妙なニュアンスを含んでいたことが多々、あった記憶があります。

・金髪でソフトモヒカンのヒゲ面でピアスをいっぱいつけてる大学三年生。ある日、就職先が決まったと大喜びしていました。興味がなかったので、詳しくはきかなかったけど、「何の仕事?」と聞くと「公的仕事の現業作業員」、はっきりとはいわなかったけど本人がいうには「公務員みたいな感じ」と答えていた。「そのルックスで面接とか大丈夫だったの?」ときくと、「親父も爺ちゃんも同じ仕事だから大丈夫。」と嬉しそうに答えた。「え?コネなの?」と聞くと、嬉しそうに「うん。コネコネ。」と言ってました。その時の僕は全然、気付かなかったけど、「優先雇用」というものらしいです。

まあ、こんな感じでほんの一部だけど、外食では色んな境遇や立場の人がいて、色々と社会勉強になるので大学生だったら1年生の時くらいに少しでもバイトしてみると、今後の進路とか生き方に大きな影響を与えてくれると思います。ただし、たまたま、その店の状態がよく、外食って楽そうだなと勘違いして短絡的に就職先を決めないように注意して下さい。店が違えば天と地ほど状況は違います。