外食産業の裏側

外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

学生は外食でバイトするべきである その3

・30代後半でリストラにあい、三人の子供を養い、マンションのローンをかえすために昼間は飛び込み営業でフルタイムで働き、夜は9時から深夜2時まで店で週4で目を充血させながら働く国立大学工学部出身の頑張るお父さん。その後、半年くらい働いて、体調を崩し家で倒れて店を辞めたそうです。

再チャレンジだとかいわれても、日本では一度、失敗してしまうと、その後の転職はキャリアダウンすることがほとんどだと改めて思い知った。こういう人って、日本中に溢れていて、借金返したり子供を養うために外食の現場の深夜で、昼間はフルタイムで他で働いて、夜はファミレスの調理場で深夜2時とか3時まで働く似たような境遇の人を何人もみてきました。

昼間の正社員の仕事だけでは子供を学校にやり、養えない社会って本当に悲しいですね。ワーキングプアが問題になっているけど、こういう高学歴のワーキングプアの中年男性も多いのも今の現実です。

最近は中には50代の男性も結構いて、やっぱり、若い人に比べて作業が遅いから20代後半とか30代位の自分の息子みたいな若い店長とか社員が、タメ口で怒鳴り散らしたりする現場を嫌っていうほどみてきたけど、本当にみてて辛かったです。でも、外食ではそういう非情な店長や社員の方がむいている現実があったりします。

そういう中年を雇ってみて思った以上に作業が遅くて仕事の飲み込みが遅くて、こっちから辞めて欲しいとはいえないから、自分から辞めると言うように、必要以上に怒鳴ったり説教したりして、自分の父親や母親くらいの中年の男性や女性が調理場で泣いて辞めますと言った場面にも何度か立ち会ってます。辞めた後、店長や同僚社員が「これで利益が出るようになった」とか「おっさんはつかえねえからな」とか控え室で笑って話しているのを聞いているのは本当に辛かったです。確かに外食の利益って、作業動作が悪い人間が入ると思いっきり他の人の仕事にも影響するし利益に出るのが現実です。だから、最初から雇わない方がいいんだけど、人手不足が常だから、とりあえず雇って様子をみることも多々あります。でも、悲しいですね。

学生は外食でバイトするべきである その4