店長、スケジュールを自由に管理する
基本的に店長はランチの前の10時とか11時くらいからディナーが終わるくらいまでの時間で働くのが良いとされている。
さらにキッチンもフロアーも両方を管理できる接客側で、店の顔としてお客の前に立つ方が良いとされている。
ただ、キッチンのほうが好きというおじさん店長は意外と多く、自分のほかに社員がいる店の店長でも、
部下の社員に接客をやらせて自分はキッチンばかりをやる店長は多い。
一方でキッチンでは全く役に立たないから、接客ばかりをする店長も結構、いる。
これは店長の考え方やオペレーション能力など、いろんな事情が反映される。
店に男子高校生が多い時があった。
店長は彼らが挨拶してもまともに挨拶すらしなかった。
何か質問してたり、スケジュール上のお願いをするたびに嫌味を言った。
当然、男子高校生たちは店長を嫌った。
専門学生の女の子と女子高生もいた。
オペレーション能力の低い店長なので、おばちゃんとか私が一緒に接客をやっていると、
先回りして店長をフォローしたりしたが、普通に接客するだけで精一杯の彼女たちといっしょにやると、
店長はよく彼女たちを怒鳴ったりしていた。
だから、当然、彼女たちからも嫌われた。
ある時、20時から24時くらいまでの時間帯のキッチンで30くらいの主婦の人が入ってきた。
ショートカットで結構、身なりも気を使っていて綺麗な人だった。
そして、何よりもいつも笑顔で感じが良かった。
それまではずっと、この時間帯は私がキッチンで働くことがほとんどで、
店長はランチくらいからディナー帯まで大体、フロアーに入ることが多かった。
キッチンに入るのは暇な時間帯か私や誰かが休みの時くらいだった。
この時間帯のキッチンなんてほぼ入ることはなかった。
しかし、いつの間にか私がランチからディナー帯の時間帯のフロアー・メインになって、
店長が普通に夕方くらいから深夜までのキッチンメインのスケジュールになっていた。
ある時、接客をしていて、パントリーからキッチンをみると、
店長はニヤニヤした顔で前述の新人さんに、優しい口調で仕事を教えていた。
新人さんが帰るときも、元気よくキッチンから「お疲れ様でした♪明日もよろしくお願いいたします♪」と声を弾ませていた。
いうまでもなく店長の特権はスケジュールを自由に管理できる権利である。。。