ギラギラ店長の熱血指導
あの頃、僕は若かった
二年目の頃、ある新店にヘルプに出された。
一ヶ月だけの新店ヘルプだった。
そこの店長は他のエリアから派遣されて一ヶ月きりの私に対してはどこかお客様扱いしているところもあり、
どこのエリアの社員たちと比べて私に対する当たりが優しかったように思う。
ある時、近くの店のイケイケの若手男性店長がランチ時にヘルプに来た。
もう、みるからに逆らってはいけないタイプである。
短髪でゴルフ焼けしてて目がギラギラしている。
やばい、出来るだけ関わらないようにしないと思い、とにかくおとなしくしていた。
私はキッチンで静かに働いていたがフロアーからチラチラその店長は私をチェックしていた。
サラダ用のキャベツを仕込んでいたら、ギラギラ店長がなんか怒鳴りながらキッチンに入ってきた。
やばい。。。
「そうじゃねえんだよ!そうじゃ!」
「貸してみろ!」
私とキャベツの間に入って、ギラギラ店長は仕込みをはじめた。
なんかとにかく、怒鳴っていた。
「やってみろ!」と言われたのでやってみた。
「ちげーんだよ。そうじゃねえだろうが!」
という具合にギラギラ店長の熱血指導が続いた。。。
とにかっく、30分くらいの指導だったけどむちゃくちゃ疲れた。
私は思った。
プロ野球とかのコーチとかでも多分、こういう疲れるコーチがいて、多くの選手を潰してるんだろうなとふと思った。
そして、こんな店長の下でずっと働いている社員ってかわいそうと思った。