さんづけ、君付け、ちゃん付け、呼び捨て
同い年のフリーターの人と控え室にいる時に、話しかけられた。
「○○さん(私)、本田さん(キッチンの30代の古参の人、仮名)いるじゃないですか?」
「はい。いますね。」
「あの人ってなんで、人によって態度が違うんっすかね?」
「え?」、私は何が違うのかよくわからないという雰囲気を醸し出した。
でも、いわんとすることはわかっていた。
「俺と○○さん(私のこと)って同じ年齢じゃないっすか?まぁ、でも、社員とバイトの違いがあるから、
本田さんが○○さん(私のこと)にさん付けで敬語でしゃべるのはわかるんですけど。。。」
「俺に対しては呼び捨てで、命令口調が多いじゃないっすか?別に年下で後輩だからいいんっすけど、」
「でも、フロアーの俺たちと同い年の本郷さん(仮名)いるじゃないっすか、彼には君付けなんですよね。」
「その一方で、同い年のキッチンの牧野さん(仮名)には牧野ちゃんっていうじゃないっすか?」
「それって、本田さん的に同い年の俺らに序列をつけてるってことっすよね?」
「じゃあ、そういう序列ってどうやって本田さん的に決めてるんっすかね?」
私は興味なさそうな表情で、「さぁ、どうでしょうね。人それぞれじゃないですかね?」と言った。
同い年のフリーターの彼はその後、何も話さなかった。