外食産業の裏側

外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

貧乏人の家に生まれたら貧乏人になる

外食産業以外の話になるが、以前、中学の頃の同窓会があって、貧乏人と金持ちの格差って、やっぱりあるもんだなぁと改めて思い知った。

私が中学の頃、住んでいた地域は新興住宅地で、地域内で線を引いたように所得格差があった。

低所得者層が入居できる賃貸の公営住宅が多く立ち並ぶ地域に住む同級生の親は、ブルーカラーの職についていることが多く、ドライバーであったり、職人であったり、零細企業の事業主であったり、工場作業員であったり、片親で母親が夜の仕事で稼いでいたり、基本的には大卒ではないことが多かった。

一方で分譲住宅や持ち家の地域に住む同級生の親は、ホワイトカラーの職についていることが多く、一部上場企業(ブラック企業ではなく、総合家電メーカーや財閥系企業、大手通信関連、商社、エンジニアなど)のサラリーマンであったり、会計士や教師、医者などの専門職についていることが多く、おそらく世帯所得が1千万円を超えているような世帯も多かったように思う。

中学生くらいの頃から、ある程度は格差を感じることがあり、ホワイトカラー世帯の多くは塾に通っているがブルーカラー世帯の子供は塾に通っていない奴も多かった。酷い場合は父親に飯を買ってくるのが遅かったからという、つまらない理由で殴打されて顔がボコボコになって通学してきて教師に病院に連れて行かれた奴もいたし、遊びに行ったら親父が寝てて背中に刺青があった奴なんてのも何人かいた。親の乗ってる車も基本的にはホワイトカラー世帯は高級セダンが多く、ブルカラー世帯は中古車に乗っている場合が多かった。でも、貧乏だからこそ、親が子供に対して教育熱心で、進学校に通って、一流大学に入って、それなりに良い企業で働いている奴も、もちろんいる。

しかし、基本的にはホワイトカラー層出身者はホワイトカラーについている奴が多く、ブルーカラー層出身者はブルカラーについている奴が多いのが現状で、もっと驚いたのが、親がまだ同じ場所に住んでいる奴らの多くはブルーカラー層で、ホワイトカラー層の親の多くは、ほとんどが転居していることが多かった。普通、賃貸物件の方が柔軟に転居できると思いがちだが、住居を選ぶ選択権を持つには金がないと駄目だということだろう。

また、ホワイトカラー層の親で定年退職している親たちは無職で悠々自適に暮らしている場合がほとんどで、逆にブルーカラー層の親たちは定年しても警備や代行運転などで日銭を稼いでいる場合が多かった。

まあ、思ったのが、金がないということは、住居の選択肢も狭めるし、子供の将来の選択肢も狭めるし、定年退職しても働き続けなくては食っていけない。じゃあ、なんで金がないかというと高等教育を受けることができなかったからだ。高等教育を受けることが出来ない理由は金の場合が多い。また、教育が将来の選択肢につながるという発想も希薄なのかもしれない。

生き方や価値観はそれぞれだろうが、一番、言いたいのが、それなりの大学を卒業して外食産業で働くという選択肢はいかがなものなのか?という点である。

今、外食産業で働こうとしている就職活動中の大学生もいるかもしれない。

高等教育を受けられなくて貧乏から抜けたくても抜けられない人が大勢いる。

外食にすすんだ後の20~30年後の未来予想図を考えてみてはいかがだろうか?

一ついえるのは外食産業のほとんどの企業が大卒以外の人間も採用していて、大卒者と一緒に競争させる。つまり、大卒である必要がほとんどない。

他の業界は大卒じゃなくてもできる仕事であることも多いが、大卒とフリーターからの採用した者を同じ職位で、同じキャリアプランで働かせるようなことは、ほとんどない。

僕が仮に低所得者層の親だとして自分の子供を苦労して大学入れて、外食で働くといったら、殴ってでも止めると思う。

だって、苦労して大学を出した理由が全くなくなってしまうから・・・