正社員登用試験の張り紙
30前半のフリーター男性が控え室に貼ってあった正社員登用試験の張り紙を見ていた。
しばらくして、私に真剣な表情で言った。
「あの、俺なんかでも受けられるんでしょうか?」
私は厳しい表情で彼に言った。
「現状では無理ですね。推薦がないと受けられないんで。」
彼はムッとした表情で私をにらんで、「何で、推薦してもらえないんでしょうか?」と言った。
「急に休む。遅刻する。仕事中、一服に行く。髪の毛の色が茶髪、ひげ、ピアス、制服が汚い。ほかの従業員の悪口を言う。」
「ほかにも言いましょうか?」
彼は何も言えなくなり、シュンとしていた。