外食産業の裏側

外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

エリアマネージャーも実は大変なのだ

エリアマネージャーも実は大変だと思っている。

優秀な人は30代でエリアマネージャーになってしまう。

かつて店で自分の先輩としてあるいは上司の店長として苦楽を共にした人たちが自分のエリアの部下になってしまうことも結構ある。

しかも、そういう人たちが駄目店長として自分のエリアにいたりすると大変だ。

以前、どうしようもない駄目店長が同じエリアにいた。

行く店行く店を駄目店舗にしてしまう50代の店長がいた。

古参の某エリアマネージャーや本部の管理職の古い人たちに結構、親友がいて、うちのエリアマネージャーも邪険な扱いが出来ずに困っていた。

社員をどんどん投入して駄目店舗を立ち直らせようとしたが駄目だった。

同じ店が何期も不採算のままだったり、監査も落ち続けると店長自身が降格してしまうので、

店長降格になるまえに店長自信をエリア内の他店舗に異動させるという手段で、店長降格を免れてきた。

ある日、エリアマネージャーがうちの店の控え室で携帯で話をしていた。

別に聴こうとしたわけじゃないけど、聴こえてしまった。

「私だって、色々手をかえ品をかえやってきてるんですよ。でも、あの人はこの業界の現場では無理ですよ!

○○さん(人事のえらいさんの名前)、○○さん(駄目店長)は無理ですよ。」

「はい。はい。。。わかりました。。。はい。。。」

廊下に出てきたエリアマネージャーと目があってしまった。

私を睨む。

会釈する。

携帯でのやりとりを終えたエリアマネージャーは低い声で私に言う。

「今聴いた事、誰にも言うな。」

「はい。」

その場ではそれで終わった。

数ヵ月後、駄目店長の店で社員を集めた講習会があり、エリアマネージャーが熱弁をふるった。

その際、興奮気味に僕ら社員に対して、

「うちでは実力があれば実績をあげれば年齢なんてキャリアなんて関係ねぇんだよ!」

「何十年やってこようと実力があればそれでいいんだ!」

「俺なんて店長の時、前年対比、運営利益、監査、キャンペーン、全部結果出して当時のエリアマネージャーに何も言わせなかっただからな!」

エリアマネージャーは声を荒げていた。

そして、興奮していた。