非常識な人間をバイトに雇うということ
学生時代、ピザの配達をしていたことがある。
注文が入ったら配達員は地図で場所をチェックして、
調理したピザをバックにいれて出発するわけだけど、
ピザ以外に飲み物とかアイスとかサラダも売っていて、
それを持っていくのをうっかり忘れることが結構な頻度であった。
一緒にやっていたバイト仲間の一人がサラダとコーラを持っていくのを忘れて、
客のほうも何も言わなかったので、サラダとコーラの分も金を貰って、
帰ってきて、店に到着してから気づいた。
そいつが駄目なのはそれを報告せずに黙っていて、
普通に帰ってしまった。
その後、本部のほうに客からクレームが入り、店長が急いで金とお詫びの食事券みたいなのを持っていって謝罪に向かったが
客は家から出ずにドアの向こうから「二度と利用しねえよ」と言われていそいそと帰ってきた。
結局、金だけ現金書留で返したようだが、問題を起こした張本人はその後、
普通に帰ってしまった後、一切、電話にも出ずに店にも来なかった。
非常識な人間が従業員にいて、そういう人間も含めて管理していかなくてはいけない外食の厳しさを学んだ学生時代のエピソードである。