外食産業の裏側

外食産業の年収、外食産業の人間関係、外食産業の出世や異動、外食産業の不正、外食産業の衛生管理、外食産業の恋愛や結婚を赤裸々に暴露

その店で、他にも。。。

夏にヘルプに行かされた田舎のその店(タガログ姉さんら)で、もう一つ苦い思い出がある。

その店は本当に田舎で、その店がある場所は市町村でかろうじて町であったが、隣は村というような感じの田舎で、深夜に帰宅とかしたら、真っ暗過ぎてハイビーム全開で帰るくらいだった。

そんなだから、当然、ファミレス自体も珍しく、国道沿いに他のファミレスももちろん、ファーストフードさえ発見することができなかった。

パートのおばさんがいうには、何十キロか離れたところにチェーンではない少し客単価が高いレストランはあるらしかった。

おばさんいわく、「その店の方が全然、おいしい」らしい。

核家族化が叫ばれる中、この地域は3世代以上が同じ家に住むような場合も多いらしく、土日なんかになると、少しだけおしゃれをして、家族みんなで食事にくるパターンも多々、みうけられた。

で、事件がやはり起こった。

店長はいなかった。

金曜か土曜の夜だったような記憶がする。

私はキッチンで働いていた。

若いバイトの女の子がお客様が怒ってると少し訛った口調で伝えてきた。

事情を訊くと、「とんかつ定食を注文して持っていったんだけど、とんかつソースはあるけど、ウスターソースとマヨネーズがないのにどうやってキャベツを食うんだ?」と無茶苦茶怒ってるということだ。

ちなみに元々、このとんかつ定食にはウスターソースやマヨネーズは付いてなくて、要望があった時に、持って行くというマニュアルになっていた。料理を持っていく時に「ウスターソースとマヨネーズはいりますか?」みたいなトークはマニュアルに記載されていない。

ただし、私は自店では要望が多いので自分がフロアーをやる時は極力、料理を持って行く時か注文時に訊くようにしていた。

とにかく、ウスターソースとマヨネーズを持っていって、そのテーブルに行った。

そしたら、60代中盤くらいの爺さんを中心とした3世代の家族が待ち構えていた。

完全に爺さんは赤ら顔で出来上がっていた。

しょうがないから謝ったが、無茶苦茶キレラレタ。

訛っているのもあるけど、何を言ってるのかはほとんどわからなかったが、とにかく、凄い怒ってた。

当然のように爺さんを擁護するように婆さんやら40代くらいの息子であるオヤジとかキレテイタ。

一家の大黒柱の爺さんの言うことは絶対らしい。。。

子供たちは心配そうにみていた。

このパターンはファミレスで接客をやっていると結構、多いように思う。

それでまぁ、私も忙しい身だから、ずっと相手もしてられないので、適当にあわせて再び謝ってキッチンに戻った。

都会の店でやっていたら、この程度のクレームはよくあるので、結構、心の中ではスルーしていた。

でも、やっぱり田舎は違った。

次の日は夕方から出勤だったので3時くらいまで寝るつもりだったが、昼の1時半くらいに店長から電話が来た。

この一件が本部クレームになったとのことだ。

店長「これから謝罪に行くから代わりに営業に入れ。すぐ来い。」とのことだった。

それで急いで店に行って、店長にこっぴどく怒られた。

店長「どうして、すぐに連絡しなかったんだ?こんな田舎だからすぐに悪い噂は立つんだよ。自分で処理しないですぐに報告しろ!」

店長「これから菓子折りと食事券もって謝罪に行ってくるから代わりに営業やってろ!」

という感じで本当に菓子折りと食事券をもって謝罪に行った。